冬花から誕生日プレゼントに何が欲しいか聞かれた時の事。
「何がいい?『さよなら絵ディ特集号』とかないの?」
ハニーと同じ事を!しかし彼女が「好きじゃないけどいなくなると悪口を言う相手がいなくなって淋しい」なのと違い冬花はけっこう絵ディが好きだ。「爽やか系の多い今時の若者には珍しく卑猥さを漂わせている」所を買っており「将来それが強力なフェロモンに変わるかオヤジ臭になってしまうか見届けたかった」と言ってくれている。
「なんでもいいよ?世界の果てまで行かなきゃ買えない物は困るけど」
「そうだね~ってゆーか、その場合世界の果てまで買いに行くのはぼくちんです」
(参照)
「あははは!だよね」
「おう。旅先からハガキを送るよ。『お元気ですか?ぼくちんはまだタクラマカン砂漠にいます。ここを抜けたら最初についた町でこれを投函します』」
「ありがとv」
「旅の途中でプレゼント代を旅費に使わないよう、布切れで腹に巻き付けとくよ。野垂れ死にした時、国籍だけは分かるから丁度いいし。」
「それはやっとかなくちゃね!」
「世界の果てに行くんだから、プレゼントを買う前に次の誕生日が来たりして」
「ありうる!あ、電車の時間だ。またね~」
「再見~」
てな具合でプレゼントのリクエストはまだしてない。