ずばっとごりっとまるまる お断りだ!
by jiaobo
メイド・イン・カッシーナ展 2009.4.24FRi.-6.7SUN. 森アーツセンターギャラリー 六本木ヒルズ森タワー52F
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ちーちゃんとぼく
 ちーちゃんは、僕をおじさんと呼ぶ。
僕はちーちゃんの叔父さんだ。「おじちゃん」と呼ばないのは、僕が自分の事を「おじさん」というからだろう。
他になんていえばいい?
小さなちーちゃんにとって、浮輪なしで川に入るなどとんでもない事らしい。僕は浮輪を抱えながら歩く不安定なちーちゃんの手を握る。信頼のこもった手は小さくても重い。
「ここ、おじさんでも足がつかないよ?」
立ち泳ぎしながら告げたら怯えた。浮輪があるから大丈夫なのに。
それに捕まって休んだ。弾む感触が頼もしい。
「魚がいるよ」
潜ったら浅い所に小さな魚が群れているのが見えた。
「寒い」
ちーちゃんがそういうので、日差しで暖まった岩を探す。掌を当てるとぬくぬくする岩。
「ここにいるから、泳いできていいよ」
「・・・・・・・・じゃあ、少しだけ」
身体を曲げて水中に潜る。水底を触れ急上昇。捻り上げた身体から無数の飛沫。
息を吸い込んで、また潜る。
静かで清涼な世界を垣間見るために。
力を抜いてみた。
身体が何かに包まれたように浮く。何も聞こえない。
沈みすぎないよう息を吐いた。身体が沈む。
そうっと息を吸う。
身体が浮く。
そうっと息を吐く。
足が沈んだ。腕も。
吸うのと吐くのを調節しながら浮かぶ。
おおー。流されてるじゃん、俺。
青い空。碧い梢。
なんて気持ち良いんだろう。
音の無い夏に見下ろされている。
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by jiaobo | 2010-07-28 03:04
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